和洋折衷のインテリアと建具

「和」空間の創造

木製建具

和洋折衷とは、日本独自の文化と西洋由来の文化を、ほどよく織り交ぜて用いることを指します。住宅に限って話をすれば、戦後の経済復興と共に建造され、今ではスタンダードになったタイプの建て売り住宅・団地は、和洋折衷をテーマにしたものがほとんどです。靴こそ脱いで上がるものの、部屋は洋室が主体。そこに畳張り・襖・障子の和室が1室だけぽつんと、しかも唐突に存在していました。このタイプの住宅における和洋折衷は「和を曲げてまで、洋を主体にする」ことを行ってしまったため、このようなちぐはぐな印象を生んでしまいます。

 

その流れを受け継いでいる現代の住宅は基本的に「洋」風です。西洋建築、といえるほど本格的なものではありませんが、日本古来の建築とは造り自体が異なっています。ではそんな「洋」風の住宅に上手に「和」を取り込むにはどうすればよいのでしょう?

和=やわらぎ

木製建具

そこで近年の住宅では、「洋」の空間をつなぐための「和」、「洋」を緩和するための「和」という考え方が取り入れられ始めています。「和」とは「和らぐ(やわらぐ)」「和む(なごむ)」とも読み、その素朴さ、開放感が「洋」のクールさを「和ませる」のです。

 

具体的には、各種建具の導入により「和」の空間を作る手法が挙げられます。和室建具は木と紙で作られています。この木と紙による空間の仕切りは、壁とドアによる「洋」の空間の仕切りよりも遙かに「開放された仕切り」なのです。障子、襖などを導入することで作り出された「和」空間は、そこだけにとどまらず空間全体をつなぐ役目を果たします。