和室建具とその影響力

和室建具とその影響力

木製建具

和室の魅力の1つに「開放感」が挙げられます。洋室のようにドアと壁で空間を区切るのではなく、襖や障子で空間を区切るこの方法。紙と木が主体の木製建具で作られた空間は、「区切られているのに、つながっている」ような感覚を私たちに与えます。またドアとは異なり、開け放した際の美観・使い勝手を前提に作られているのが、襖や障子の特徴でもあります。「開け放すことが前提の出入り口」という考え方は、西洋建築にはない独自の空間活用法といえるでしょう。

障子

障子によって取り入れられた光は、柔らかく畳に降り注ぎます。洋室でも間接照明などで柔らかな光を演出することができますが、その柔らかな光を常に演出できるのが障子なのです。また和室では座位が基本ですので、床に座った状態でもっとも光を味わえるような高さに腰板が納められているのが「きちんとした」建具です。

襖は開け閉めが容易で圧迫感のない間仕切り戸です。ドアを設置する場合は、ドア自体の開閉空間を計算しなければいけないのに対し、引き戸である襖は、開閉のための空間が壁と一体化しています。またドアとは異なり、開いたままでの使用も前提とされているので、自由に部屋を開放したり、区切ったりすることができます。また唐紙と呼ばれるデザイン性の高い和紙をその表面に張りますので、その柄や模様で部屋の雰囲気を作ることができます。